#3 バタートーストの集い
3月24日、YOLOsにて「原田マハとバタートーストの集い」というイベントを開催した。それにしても素晴らしい会だった。
別に手前味噌の自慢ではない。素晴らしかったのは参加した皆さんである。
会自体はいたってシンプル。YOLOs店内の小さなカウンターに、30分ごとに5名の参加者が集い、マスター(私)がバタートーストと一杯のコーヒーをお出しして、30分間語らい合う…というもの。しかしこのシンプルな集いこそ、私が、そして参加者の皆さんが、この3年間切望したものだったんじゃないだろうか。
出口の見えないコロナ禍の3年間。誰にも辛く厳しい体験があったことだろう。でもその中で、新しい気づきや発見があったかもしれない。
リモートが日常的に定着して、スクリーン越しの「はじめまして」や、オンライン飲み会や、配信でライブを見たり。色々な新しい体験を通して、私たちは再認識したはずだ。
やっぱり、直接会って話したいなあ、と。
美味しいものを食べながら、一緒にワイワイ、にぎやかに語り合ったり笑ったりしたいなあ。
そんな当たり前のことが、どんなことより幸せに感じられる。
そう気がついた3年間だった。
集いでは、皆さんのこの3年間の体験を聞かせていただき、私の本との出会いを教えていただいたりした。
決意表明があったり、思わずホロリと涙する方がいたり。食べて笑って、しみじみして。
気がつけば、たった30分間で私たちは仲間同士になっていた。
どの笑顔も素敵で、どのエピソードもかけがえのないものだった。
ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。
もちろん、私イチオシのバタトー(バタートースト)と1杯のコーヒーは、
手前味噌ながら絶品でした。
パン:白川ベーカリー(京都)四つ切りハーフサイズ食パン
バター:サゴタニ牧農(広島)特製バター
コーヒー:カフェ・デ・コラソン(京都)自家焙煎ハウスプレンド
あまりにも上記3つがベストマッチングすぎて、また、皆さんが「美味しい、美味しい」と喜んでくださったので、近々、YOLOsカフェカウンターにて「常設メニュー」としてご提供を開始したいと思っています。
私もマスターとしてたまにカウンターにおりますので(あるいはカウンターで書いていますので)京都にいらした際には、立ち寄ってみてください。
焼きたてのバタトーと淹れたてのコーヒーを片手に、好きなものが並んだ店先で、ほっと一息。って最高じゃないだろうか。
そう。それって、私が京都でずっとやってみたかったやつなのだ。
※参加できなかった方のために、YOLOsオンラインで当日使用したバターとコーヒーと原田マハの食いしん坊エッセイ「やっぱり食べに行こう。」文庫セットを販売します(限定10セット)。
※カフェ・デ・コラソン ドリップパック5個セットはYOLOs店頭およびオンラインで販売中。